こんにちは。
「代書　心に届く手紙屋さん」　一筆れいでございます。

今年は例年になく寒い日が続いている。
私は雪国で生まれ育ったので、寒いのが苦手。年々寒いのが堪える。

それでも、雪が降ると子供のころの思い出が蘇ってくる。

降り積もった雪で道がなくなっている朝、父が先に歩いて道を作ってくれた。
その背中を見て、頼もしく思ったこと。

雪のある晩、習い事の帰りに一人歩いていたら白鳥の子どもらしい大きな鳥を見つけたこと。ケガをしているのか動けない様子だが、とても一人では連れて帰ることもできず、
急いで帰り、母と車で戻ってみたら、もういなくなっていた。誰かが連れていったのか
自力で飛んでいったのか。

一番好きだったのは、「かたゆき」。春近くに晴れていて気温が急速に下がるとなる現象。固くなった雪の上を、足を取られることなくガシガシ歩けるから田んぼをショートカットできる。いわゆる「雪渡り」。
太陽を浴びてキラキラと輝く雪の上を歩くと、魔法使いになったみたいだった。その時は、きまってインク消しの匂いがした。

このところ、雪下ろし中に下敷きになってなくなる人が相次いでいる。
雪がまるで悪者みたいだが、雪は汚れた世界を浄化してくれる。
雪解け水は田畑を潤してくれる。

雪が降るから、その分春のありがたさが身に沁みる。
寒いのは苦手だけど、雪は大好き。

春は、もうすぐそこまで来ている。

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