東日本大震災から11年目がスタート

こんにちは、心に届く手紙屋さんの一筆れいです。

昨日は東日本大震災から10年目ということで
テレビも何もかも「10年一色」だった。
私は、早朝近くのお寺に建立された「三一一(みいい観音)」に参拝した。
犠牲になられた方々の慰霊のために建てられ、
素晴らしいお顔立ちで、私は大好きなのだが、
その観音様が「みいい観音」とはちょっともったいない。一言私に相談してほしかった。

父の月命日でもあったので、そちらもお詣りをし、
その足で気仙沼に向かった。

三陸自動車道が気仙沼開通し、岩手まで延伸になったタイミングでもあり、
出かけてみた。10年前の3月11日とは真逆の、
雲一つない快晴にあの日の記憶がよみがえった。

私は繁華街の14階にいたのだが、今まで経験のない激しい揺れに、
テーブルの下にもぐりこんで、「神様助けて!」と祈った。
ガタガタとした猛烈な揺れは、暴れ馬から振り落とされそうな勢いだった(そんな経験はないが(笑))。長く続き、永遠にやまないのではないか、もう死ぬのではないかと思った瞬間、私は「生きたい!」と思った。かつて感じたことのない「生」への強い願望だった。

気仙沼は、まだあちこちで工事をしていた。海辺の多くは高い防潮堤で隔てられ、
波打ち際が見えなくなっていた。人影もまばらである。
離島だった大島も今は橋が架けられたので、そちらに向かうとミニ道の駅のような
物産店があった。いちごサンデーを注文し、オイスターソースソース、生タコなどを買った。

せっかく来たのだからと島めぐりをして竜舞崎や亀山などを散策した。
幼子を連れた若い夫婦が先に歩いていたが、手には菊の花を持っていた。
2時46分に黙とうし、大切な方の慰霊のために海に投げ入れるのだろう。

たまたま見つけた食堂で海鮮丼を注文すると、予想以上、大満足だった。
隣の席の人は、津波で息子さんを亡くして慰霊のために来られたようだった。
お店の人が「どちらから?」と声を掛けてきた。話をすると、店主夫妻も家を津波で流され、九死に一生を得たそうだ。友人や親せきの元での避難生活も苦労の連続だった。店もやめようと思ったが、借金もあったので奮起して再開したそうだ。
いろんな方がいろいろな想いを胸に生きている。
再来を誓ってお店を後にした。

その後、島を見渡せる亀山の展望台まで車を走らせ、そこで2時46分、静かに黙とうした。

小さな旅の終点は、岩井崎。
この10年たくさんの方々にお世話になり、支えていただいた。
とても重い10年である。
そして今日からは東日本大震災から11年目が始まった。

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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