こんにちは、心に届く手紙屋さん　一筆れいです。

今日は久々の雨。しかも台風みたいな強風も吹いていた。
ちょうど街に出たので、丸善で新刊本をのぞいてみた。するとバラエティに富んだ
新進気鋭の作家たちの新著がたくさん並んでいた。

それぞれ主張して、「おもしろいよ」「こっちがおもしろいよ」と張り合っているよう。
興味をそそられ、どれも読んでみたくなる。その中で最も興味を引いたのが
今話題の林真理子氏の「小説8050」である。就職も結婚もせずに引きこもり、経済的に親に依存する子どもと高齢の親のことを「8050問題」と言い、それを取り上げた「問題作」として注目されている。

著者はさきごろテレビで、「80歳の親と50歳代の子どもではあまりにも救いがないから、もっと若い世代に書き換えた」と言っていたが、最後には救いがあるように書かれているのだろう。しかし、最期にいきつくまでの内容の重さは予想がつくだけに、読んでみたい気持ちと、できれば避けたいという気持ちがごちゃまぜになってしまう。
価格は1800円。今の時代、ただでさえ暗いニュースばかりなのだから、それくらい支払うのなら、できれば明るいものにふれたいというのも正直な気持ちである。
結局、決断できず、何も買わずに丸善を後にした。

「いま話題だからとりあえず読んでおこう」などと無理せず、本はその時の気分で読むのが一番。
明日は晴れるといいなあ。

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