エッセイ

極寒の高田松原で

こんにちは、心に届く手紙屋さんです。
先日、テレビで昨年12月、岩手県陸前高田市に「高田松原津波復興祈念公園(防災メモリアル公園)」が完成したことを知った。

「奇跡の一本杉」がある場所だ。道の駅や津波の伝承館とも一体となった広大なランドスケープによって設計されたという。テレビで一瞬だけ映った光景からは、宮城と比べ復興に時間がかかっている岩手だが、それだけ時間をかけてよりよいものを創ったように感じた。
吹きさらしの極寒の海だ。寒さが厳しい今の季節だからこそ、訪ねてみる価値はあるだろうと思い、早速、出かけてみた。

津波伝承館のコンセプトは、「命を守り、海と大地と共に生きる」。映像や展示物を効果的な活用しながら津波について学び、考える。外に出ると、広大な敷地にまっすぐな道が続いている。歩いていると心が静まり、自然と厳粛な気持ちになって行く。

階段を上ると、そこに献花台がおいてあった。ガラス越しに海と向き合う。
空と海と一つになり、あの日、犠牲になられた方々のご冥福を祈る。

津波伝承館と道の駅の建物。やがて高田松原も再生され、緑あふれる公園になるのだろう。

リアスの海は、穏やかだ。

帰りは、陸前高田発酵パークCOMOCYカモシーへ。
文字通り発酵食品をテーマさまざまな飲食ブースが入った施設。

私はかつての三陸の海のすばらしさを知っている。小さな漁港、波しぶきがかかりそうなほどの海辺に張り付くように建つ家々。たくましく、ほがらかな人たち。こんな場所で暮らせたらどんなに楽しいかと思っていた。そんな場所がすべて流されてしました。人々の命も暮らしもすべて。
しかし、海は自然の営みを繰り返しているに過ぎない。
今の沿岸部では、万里の長城のように、高々と築きあげられた防潮堤によって、人々の暮らしは海から隔てられている。
海と生きる人々の暮らしから、海を切り離してはならない。

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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