エッセイ

八百万の神々が集う出雲の国を旅して

こんにちは、心に届く手紙屋さんです。

縁結びの神として知られる出雲大社は島根県、出雲市にある。大国主大神(大国主のみこと)だいこくさまをが主祭神。旧暦の10月には、全国から八百万の神々が出雲の国に参集される。ふと思い立って、夫と二人3泊4日の旅に出た。

▲出雲大社

縁結びというと、恋愛や結婚とばかり思いがちだが、仕事も、勉学、人間関係などあらゆるものが「縁」で成り立っている。それだけに出雲大社には良縁を願い参拝する人が絶えないのだ。GW明けとあって人影もまばら、緑鮮やかな広い参道を通り、ゆったりと参拝できた。
巨大なしめ縄、本殿の屋根に圧倒される。長い時を経て、趣を増した社殿。お寺と教会と異なり、装飾を省き、研ぎ澄まされた日本古来の建築は、荘厳で美しく、まさに神々しさに包まれていた。
社殿にあ刷り、家内安全のご祈祷をいただいたが、その有難さに心が震えた。

前日、全国から八百万の神が参集される際に上がって来られるという「稲佐の浜」の砂をいただいていた。それを出雲大社の本殿の奥にある「素鵞社そがのやしろ」のお砂と交換して、いただいてきた(こちらは家の敷地内に撒くとお清めになる)。

稲佐の浜
▲素鵞社そがのやしろ 稲佐の浜の砂を納め、同じ量をいただく。

出雲大社と「両参り」するとさらにパワーアップするとされる松江市の美保神社も参拝した。美保関は日本海に面している。その海の透明度が高く、かわいらしい漁港がそばにあった。三陸の海にも震災前こうしたほのぼのした漁港がたくさんあったのに今はすべてなくなったことを思い悲しくなった。

▲美保神社
▲美保神社門前の青石畳通り

▲美保関港

美保神社は、えびす様の総本宮。五穀豊穣、夫婦和合、安西、子孫繁栄の守護神。
歌舞音曲の守護神ともいわれるため、音楽活動を行う息子のご祈祷をしていただいた。

そのほか、日御碕神社、稲佐の浜の御前神社、長浜神社、神魂神社、八重垣神社などたくさんの神々を参拝した。

▲日御碕神社岬

八重垣神社では、須佐之男命の妻となられた姫が身づくろいをしたという池で「鏡の池の縁占い」がある。占いの紙に100円玉を載せて早く沈むと願いが早くかなうとされている。私の紙はあっという間に沈んだが、夫の占い紙は、その池の主らしいやもりが現れて、紙に付きそ沿うような様子。何か言いたかったのだろうか。

▲八重垣神社鏡の池ご縁占い

▲出雲大社のウサギ

出雲には多くの神々を祭る古式ゆかしい神社があるが、中には宮司さんもおらず、
人気なく、行く末が懸念される神社もあった。日本人の精神文化が失われつつある今、
出雲に限らず、また神社に限らず、神社仏閣すべてが修復や後継者の課題を抱えているという。世間の荒波にもまれ、身にまとった私たちの穢れを払い清め、明日への活力をもたらしてくれるこうした空間である。失ったら二度と得られないこうした場所を、日本人の精神文化とともに決して失ってはならないと感じた。

▲美保関のまつや 海鮮丼

神々に祈り、世界平和と心の平安を願う旅。
もちろん、海鮮丼にはちみつアイス、出雲そばも堪能した。

かねてより「いつかは出雲に」と思っていたが、こんなに早く実現するとは。
出雲はまさしく、神の存在を近しく感じる国だった。
しばし世間の荒波にもまれ、精進を重ねた後、また訪れてみたい。

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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