エッセイ

私の青春の1べージ、カフェ「AS TIME」

こんにちは。「心に届く手紙屋さん」です。

10年に一度の大寒波となった。雪が降りしきる中、意を決して一番町に出かけた。
というのも「AS TIME」という老舗の珈琲店が今月28日で閉店するニュースで知った
からだ。優しそうなマスターと、ベリーショートが似合う小柄なマダムとのご夫婦で経営する店だ。

「AS TIME」の前は、すぐそばに「CAFE SOCO」を経営していた。古いビルの2階にある広いカフェで、ギャラリーを兼ねて絵画の展示なども行っていた。階段を上るとコーヒーの香りが漂っていた。窓が多く、明るくゆったりとした空間には趣味のいいアンティークのテーブルとイスがおいてあった。アカデミックな雰囲気が気に入って、当時大学生だった友達とコーヒー1杯で何時間もおしゃべりをしていた。

 その後、「CAFE SOCO」は閉店し、アーケードのビルの地下に「AS TIME}がオープンした。その頃、私の勤務先が近く、「銀行にいってきます」とかなんとか言っては会社を抜け出し、「AS TIME」に来ていた。コーヒーは、「薄口」「中脳」「濃口」があり、私はきまって「中濃」を頼んだ。

 そんなことを思い出しながら、「AS TIME}を訪ねると、私と同じように郷愁にかられたのだろう、昔の常連客でほぼ満席状態だった。マスターも、マダムも年は重ねていたが、お元気そう、次々に駆け込みで来店する客の対応に追われていた。私はいつものように「中濃」を頼んだ。

  今日の「中濃」は記憶の中の味よりもおいしく感じた。私が人生経験を経て、コーヒーの苦みがわかるようになったからかもしれない。コーヒーを飲みなから、マスターとマダムにこれまでのお礼の言葉を綴った。おそらく、私の名前に憶えていないだろう。また、マスクをしているから顔も判別つかないだろう。それでも、私のかけがえのない「青春の1ぺージ」が確かにここにあったことを伝えたかった。

 長居は無用、コーヒーを飲み干すと席を立った。そして「中濃」コーヒー豆を200グラム買い求めた。代金を支払い、マダムにこれまでのお礼を伝え、メッセージを添えた心ばかりのお菓子を渡すとマダムは「ありがとうございます」とうれしそうに答えてくれた。ラストは28日、雪の日に思い切って出かけてよかった!

以下、そのあと立ち寄り、絵馬を納めた「桜が岡大神宮」の風景 

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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