エッセイ

クマの憂うつ

こんにちは、心に届く手紙屋さんです。

全国各地でクマが出没、人命が失われる事態も発生し、大きな問題となっている。

私が住む地区でも、クマが出没し、市の広報カーが巡回し注意を呼び掛けている。

加えて、最近公園に注意を呼び掛ける立札が設置されたのだが、この画像がモンダイだ。

「ガォー!」と今にも襲ってきそうなクマなのだ。これでは過剰に恐怖心を煽ってしまいかねないし、

「印象操作」にも該当するのではないかと思う。

しかも、この画像のクマの種類は、「ヒグマ」であり、ヒグマは主に北海道に生息している。

本州に生息するのは「ツキノワグマ」だから、この画像は誤りだと言えるだろう。

少し前までは「野生動物との共生」などと盛んに言われていたのに、手のひらを返したように、

クマもシカも警戒の対象となった。クマだって人の住むエリアにノコノコ出てきたくないはずで、

生きるために仕方がないのだ。クマだって現状を憂いているに違いない。

こうしてクマを想う時、思い出すのが宮沢賢治の「なめとこ山の熊」の話だ。生活のために熊を獲るしか

ない猟師の哀しみ、その気持ちもわかって身を差し出すクマ、撃ったクマを丁寧に扱い、心の中で詫びる猟

師、最期にはいのちを奪ったことの罪を贖う「贖罪」へと至る美しくも悲しい物語だ。

クマと猟師のいのちのやりとりはこうして続いてきたのだろう。

人間界はいつも勝手だ。元はと言えば、地球温暖化も人口現象による里山の荒廃が野生動物の

生態系に多大なる影響を与えている。

「なめとこ山の熊みたいに、現実はそうはいかない」という声もあるだろうが、クマも人間も同じいのちだという

ことを忘れたくない。

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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