こんにちは、心に届く手紙屋さんです。
10月1日の昼、高校時代のクラス会があり、米沢の上杉記念館に向かった。
その前に、以前から気になっていた赤湯スカイパークからの雲海を見てから行くことに決め、5時半に家を出た。
国道から小道に入り、ブドウ園など横目に10分ほどクネクネした坂道を登ると、ゴルフ場のグリーンのような開けた場所にたどり着く。そこはパラグライダーのフライトエリア、朝の訪れとともに霧が晴れると、眼下に雲海をのぞみ、雲の切れ目からは置賜盆地が顔を出す。下界を睥睨する神にでもなったような感覚が味わえるのだ。
現地には女性4人の女性グループがいて、雲海が現れるのを待っていた。挨拶をすると、すぐら打ち解け、聴けば上山の天竜飯店のオーナーとお客さんとのこと。これまでも何度が来ていて、雲海の出るタイミングや写真の撮り方なども心得ていた。お菓子をいただいたり、こちらからコーヒーをおすそ分けしたりしてすっかり仲良くなった。
青空がのぞき、光が差し、霧も幾分晴れてきたが、雲海は現れなかった。クラス会の時間も迫っていたので、今回はあきらめてることにして、仲良くなった女性たちに挨拶をしてスカイパークを後にした。
上杉記念館で行われた3年4組のランチクラス会には、18人が集まった。担任の小野生成も参加された。高校時代の面影そのままの人もいれば、全くわからない人もいた。一人ずつ近況を報告する場面があり、大病した人もいれば、何件もコンビニ経営をする商売上手な人もいる。歌手、介護のケアマネージャー、孫9人という強者もいて、夫を亡くした人、亡くなった人もいて人生いろいろ。
最初、自分が何組なのかもわからないほどの私も次第に記憶を取り戻していた。
みんなの話によると、当時の私は「みんなと違うのよ」と斜に構えた感じの子らしかった。
きっと生意気で、いまみたいにサービス精神にあふれていなかった。仲のよい友達とだけしゃべり、あとは好きな男の子のことばかり考えていた。
自分のミニチュアがチョコマカチョコマカ動き回っていた世界。笑ったり、泣いたり。今となっては、まるでおとぎ話のようだ。
時を経て、今の私たちは思春期特有の微妙な空気感、距離感を超えて、笑い合い、他互いに今日までの無事、健闘をたたえ合った。その陰にはいろんなことがあったのに。
あの時、今の私たちを誰が想像できただろうか。
すべては霧の中の出来事のよう。ただあの日々は確かに存在していたのだとあらためて思った。
その日、私が観ることができなかった雲海の画像をあの時出会った方が送ってくれた。
待っていれば必ず霧が晴れ、視界は開けるのだ。
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