エッセイ

アンチ 年賀状じまい

こんにちは、心に届く手紙屋さんです。

年賀状で明けた1月も終わろうとしている。

例年、年明けてからの年賀状書きであるから、そう偉そうなことは言えないのだが。

今年はこれまでになく年賀状の数が少なかった。

もらえばうれしくて、ありがたくって。

添えられた短い一文から、近況を知ったり、「忘れてないよ!」と言われているようで、

年賀状っていいなあと思う。

近年「年賀状じまい」が言われているが、ご縁があった方やめったに顔を合わせることにない知人、親戚の方と1年に一度のやりとりで、細く、長くつながっている「糸」が切れてしまうのはたまらなく寂しい。

郵便料金が値上がりした、手間が大変、ラインで代行できるとか、いろいろな意見があるだろう。

しかし、何事も一見ムダと思えることにこそ、心のゆとりややさしさ、情緒があるのだと思う。

私は、「年賀状じまい」にはアンチだ。もらった方は確実に寂しくなるから。年賀状を辞めたいと思うなら、「年賀状じまい」のハガキを出さず、勝手にフェイドアウトすればいいと思う。

などと言いながら、年末に友達のお母様から「年賀状じまい」の文案を依頼された。

96歳ながらお元気そのもの、新聞も隅々まで読み、世の中で起きていることにも関心を持ち、縫物をして、私までエプロンをもらったり、いつもたくさんのお心遣いをいただいている。同じ年齢まで生きたとして、あんなにもシャンシャンと生きていられるだろうかと思うほどである。

さて、依頼された文面だが、下記のようにした。

謹賀新年

今年一年のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

おかげさまで元気ですが、何分高齢のため

本年を最後に年賀状から

「引退」させていただきます。

これまでありがとうございました。

なお、引き続きお付き合いのほど

宜しくお願い申し上げます。

令和七年 元旦

ポイントはシンプルであること、「年賀状じまい」という言葉を出さず、年賀状から「引退」とした。

「高齢ゆえ」という理由も明らかにしたこと。

依頼主は、とても気に入ってくださり、すぐに採用いただけることになった。

友人である息子が、イラストを入れてプリントして、例年年賀状を交換していた方々に送られ、私のもとにも届いた。我ながらなかなかの出来に思う。

その後、お会いしたときに「年賀状ありがとう、でもね、せっかく出そうとおもったのに喪中の人がいて、何人かだせなかったのよ」ととても残念そうだった。

相手がいることだけに、そういう「積み残し」もあるのだなあとしみじみ思った。

※写真は正月の花巻の風景

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一筆れいのプロフィール

心に届く手紙屋さん
新聞社、企画会社等を経て、フリーランスのコピーライターとして25年のキャリアがあります。
紙媒体、テレビ、webとフィールドは広く、行政から企業、団体、個人まで、あらゆるジャンルの広告、広報に現在も携わっています。
中でもインタビューを得意とし、年間100件以上のインタビューを行っています。
コピーライティング、インタビュー、編集、ネーミング、プランニング、印刷物のプロデュース、イベントの立案、
コピーライティング講座講師、コーディネーター、編集者、校閲、校正など幅広い業務で実績があります。宮城県仙台市を中心に活動中。
趣味/読書、映画、アート、音楽、旅、ドライブ、カフェ巡り、散歩
みずがめ座2月14日生まれ、血液型O型。
メールアドレス:kokoronitodoku@tegamiyasan.net 

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