こんにちは。

「代書　心に届く手紙屋さん」　一筆れいです。

先日、私の恩師ともいえる存在のSさんが12月に亡くなっていたことを知った。

81歳だった。

私がライターになったのは、Sさんのおかげである。

初めて会ったのは、私が会社に勤めていたころだ。

副業が認められていない時代、

ある人に誘われて「ガイドブック」作成のメンバーになった。

勤務時間内に取材をする必要もあり、ライターとしても初仕事だったが、妙に自信があった。

その時、編集長のような役割をしていたのがSさんだ。

それほどやりとりはなかったが、私の原稿を見て「あんたは筆が立つな」と言ってもらったことを覚えている。

その言葉に背中を押されて、やがて私はライターになった。

ライターとして初めてのインタビューは、モデルの「りょう」さんだった。

スレンダーでまっしろしろのお肌、おへそを出していたのだが、そのおへそまでキュートだった。残念ながら何を書いたかまったく覚えていない。

話を戻すと、Sさんは私のことを心配してくれたのか、その後も仕事を紹介してくれたり、

たまにごはんをごちそうしてくれたりした。日本酒を片手に私が話すのをニコニコして聞いてくれた。

Sさんは会社では厳しい人だったそうだ。

いつかまた会えると思っていたのに、もうその日は来ない。

もっともっと生きていたほしかった。いろんな話をしたかった。

　　　　　　　　　　　　　Sさん、ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　またいつか必ずお会いしましょう。

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