こんにちは、心に届く手紙屋さんです。
以前から予定していた故郷に日帰りで出かけることした。
朝、寒いと思ったら、峠道は雪で白くなっていた。
山には確実に冬が来ている。
高校卒業してからこの道を何回往復したのだろうか。
この道は私にとって時空を超えるタイムトンネルだ。
気候も、時間の流れ方も、言葉も文化もすべて異なっている。
大好きな母が天国へ旅立つてから2年6カ月経つ。
コロナ禍でこのところ、故郷に帰ってくることができなかった。
母はコロナの前に天に召されたから、まだ会えたし、手に握れた。最後は家族や親せきで看取ることができたから幸せだった。
いつも私のことを大事にしてくれる、素晴らしい母。
絵も手芸も短歌も書道もなんでも上手、いつも明るく楽しい人だった。
わたしが高校一年の時に父が亡くなってから、姉と兄、私の3人の子供を抱えて
大変なことは山ほどあっただろうに、微塵も感じさせない素晴らしい人だった。
私はいつも自分のことばかり。もっと優しい言葉を掛けたり、一緒に出掛けたり、
贈り物をしたり、もっともっといろんなことをしてあげられたのにと思う。
今にも「いらっしゃい!」と言って母がひょっこり現れて来るような気がする。
ここにはかけがえのない時間が流れている。
今、母はちょっとそこまで出かけているのだろう。
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